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東野圭吾「手紙」を読んだ

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またも東野ネタになってしまうのだけど、ここ数日で「ウィンクで乾杯」と「手紙」を読んだ。

前者は随分と昔の作品。設定がバブリーで、サスペンスドラマっぽい。イベントコンパニオンの主人公は玉の輿を狙っていたりと、あまりにもステレオタイプ的すぎる女性で、イマイチ入り込めず終いだった。

後者は、ここ最近読んだ中で1番良かった。どこのブックオフでも置いてある人気作で、これも普通にミステリーだと思っていた。実際はそうではなく、謎もトリックもないヒューマンドラマよりの作品だった。

仲が良く、寄り添うように暮らしていた兄と弟の気持ちが隔離していく様子が切なく、何度も自分自身ならどう思うか、どう接するか、ということを考えさせられた。

えーこんなことになるかな?という周囲の人たちの動きはたまにあったけど、だいたいが予想できるもので、リアリティがあった。

巻末の解説も面白かった。映画でジョンレノン役に決まった無名俳優が、本名がレノンを暗殺した犯人と同じだったから、というだけの理由でヨーコ・オノが降板させたというエピソード。私の中の彼女の人物像と重ならない言動だったので、とても意外だった。

 

これの映画も観てみたい。どんどん観たいリストがたまっていくなぁ。